この物語の原点は、漫画家・絵本作家である河井リツ子氏が生み出した原作の世界観にある。大手出版社・小学館の学級雑誌などで連載がスタートした『とっとこハム太郎』は、元来、洗練された児童文学としての骨格を持っていた。
小さなハムスターの目線から見上げる世界は、驚きと冒険に満ちている。河井氏が描く温かみのあるタッチと、優しさにあふれた言葉選び。それは子供たちに友情の尊さや他者への思いやりを教えてくれた。洗練されたお屋敷で暮らすリボンちゃんをはじめ、個性豊かなハムちゃんずのキャラクターデザインは、子供たちの想像力を刺激し、瞬く間に全国の子供心を掴んでいった。