本作のベースとなったのは、2017年に韓国で大ヒットを記録した映画『ミッドナイト・ランナー(原題:青年警察)』です。主演をパク・ソジュンとカン・ハヌルが務め、観客動員数560万人を超えるメガヒットとなりました。日本版連続ドラマは原作の基本コンセプトを忠実にリスペクトしつつも、連続ドラマ向けに独自の再構築が行われています。
映画版は「外出中の警察大生が偶然目撃した拉致事件を、制限時間内に自力で解決する」という約2時間のワンナイトサスペンスに焦点を絞っています。一方、日本版ドラマは全10話のフォーマットを活かし、1話完結の事件捜査を重ねながら、背景に横たわる「スコップ男事件」という巨大な縦軸ミステリーを追う連続群像劇へと昇華させました。
また、韓国映画版が臓器売買や不法滞在組織といったダークな裏社会の現実を生々しく描いたのに対し、日本ドラマ版は警察組織の内部腐敗や冤罪の隠蔽、少年犯罪の背景にある家庭環境など、より日本の社会問題に根ざした多角的なテーマへとチューニングされています。