「パーマを保つには洗えない、しかしワックスでベタつく髪で寝るのは無理がある」というジレンマを完全に解消する裏ワザが、クレンジング理論を応用したコンディショナーでワックスを落とす方法だ。整髪料の多くは油分と樹脂で作られており、油性の汚れは「界面活性剤で無理やり剥がす」のではなく、「同質の油分と馴染ませて乳化させる」ことで、髪に負荷をかけずに浮き上がらせることができる。
このパーマ後のトリートメント乳化を活用した、パーマ当日のワックス落とし方の具体的ステップは次の通りである。
ステップ1:37〜38℃のぬるま湯で2分間の予洗い
まずはシャワーヘッドを頭皮に近づけ、頭皮から毛先までしっかりとお湯を行き渡らせる。水圧は弱めに設定し、指で髪をゴシゴシ擦る行為は厳禁だ。この段階で水溶性の汚れと、ワックスの表面に付着した埃を6〜7割程度洗い流す。ここで重要なのがぬるま湯洗髪の注意点であり、40℃を超える熱湯は毛髪のタンパク質を変性させ、パーマの結合を緩める要因となるため厳しく制限する。
ステップ2:コンディショナーを毛先中心に塗布し「乳化」させる
シャンプーは使わず、普段使用しているコンディショナーや軽めのヘアトリートメントを適量(ミディアムで2〜3プッシュ)手に取る。頭皮にはつけず、ワックスが付着している中間から毛先を中心に優しく馴染ませる。このとき、毛束を軽く握るようにして揉み込むと、コンディショナーの油分がワックスの油分を包み込み、白く濁った状態(乳化)へと変化していく。
ステップ3:毛流れを崩さない手のひらプレス
コームやブラシを通すのは絶対にいけない。濡れて不安定な状態のパーマ毛に物理的なテンション(引っ張る力)をかけると、カールがダレる最大要因となる。手のひらでカールの形状を下から包み込み、毛先をクシュッと優しく持ち上げるように圧をかけて馴染ませる。
ステップ4:お湯洗いすすぎの徹底
乳化が完了したら、再び37℃前後のぬるま湯で入念にすすぐ。乳化したワックス成分はお湯とともに滑らかに流れ落ちるため、強い水流を直接当てず、手碗にお湯をためながら優しく洗い流すのがお湯洗いすすぎのコツである。この方法を実践すれば、洗浄剤の刺激で結合を壊すことなく、不快な整髪料のベタつきだけを9割以上リセットできる。