事件の後、失意のどん底に突き落とされ、自らを責めて暗闇の中で泣き叫ぶ小梅。心を開かなくなった彼女を前に、柏木家の人々が選んだのは「決して見捨てない」という狂おしいほどの決意だった。
長男・達也が発した「そこに愛はあるのかい?」という伝説的な台詞。これは単なる有名なフレーズではない。絶望の淵に立たされた妹を包み込み、社会の冷たい視線や偏見から全力で守り抜こうとする、長男のなりふり構わぬ情熱そのものだ。達也の愚直なまでの温もり、雅也の静かな寄り添い、そして兄弟全員が差し伸べた手。家族という名の安全地帯があったからこそ、小梅は再び前を向く歩みを踏み出すことができた。