予報画面に表示される「暴風域に入る確率70%」という数字。多くの人が「まだ30%は外れる可能性がある」と受け取りがちだが、気象の文脈においてこの数値は「ほぼ確実に暴風圏内に入る」ことを意味する。
予報円の大きさは台風の勢力の大きさではなく、「中心が到達する確率70%の範囲」を示しているに過ぎない。予報円が拡大している場合、それは台風が巨大化しているのではなく、進路のブレや不確実性が大きいことを示しているのだ。
同様に、「1時間あたり50ミリの雨」という予測表示にも注意が必要だ。50ミリの雨は、滝のように降り走り抜ける車がワイパーを無効化されるレベルの豪雨である。文字通りの数字だけを見るのではなく、それが人間の身体感覚や移動能力にどう影響するかをイメージする力が求められている。