静寂を一瞬で切り裂くような圧倒的な身のこなし。ダンス&ボーカルグループの戦国時代と呼ばれる現代において、彼のダンスは明らかに一線を画している。楽曲のビートにただ身体を合わせるのではない。音の「隙間」や余白を巧みに捉え、まるで旋律そのものを肉体化させるかのようなアプローチは、見る者に深い余韻を残す。
幼少期から培われた確かな基礎と、国内外のストリートダンス文化に対する深い敬意。それらが融合した動きは、躍動感と儚さが同居する独特のグラデーションを生み出す。グループのパフォーマンス全体に厚みを与えているのは、間違いなく彼の繊細なステップワークだ。