時計の針を2018年4月に戻してみよう。鳥取県倉吉市に誕生した「円形劇場フィギュアミュージアム」の開館式デン。地元の政財界関係者やメディアが詰めかける緊張感漂う会場に、ピンクのボディスーツを着て姿を現したのが石破茂氏だった。
実は、この衣装選びは彼自身の発案ではない。ミュージアムの開館を何としても盛り上げたいと願う地元主催者側が「誰もが知る世界的キャラクターで度肝を抜きたい」と密かに用意したサプライズ企画だったのだ。政治家としての威厳に関わる無茶振りとも言えたが、石破氏は「地元のためになるなら」と二つ返事で快諾。楽屋でスタッフの手を借りながら衣装を着込み、そのままステージへと足を踏み入れた。会場を包んだ爆笑と割れんばかりの拍手は、彼の政治家としての覚悟が実を結んだ瞬間でもあった。