二階堂ふみが他の演者と似ていると語られる際、切っても切り離せないのがその圧倒的な表現力です。弱冠10代にしてヴェネツィア国際映画祭で新人俳優賞を獲得した衝撃作『ヒミズ』での鬼気迫る演技は、日本映画界に強烈な衝撃を与えました。この作品で見せた狂気と純粋さの同居は、彼女の代名詞となっています。
さらに、日本中を熱狂させたTBSテレビの日曜劇場『VIVANT』など、スケールの大きな大型ドラマで見せる重厚な芝居は、同年代の枠を超えた貫禄を漂わせています。狂気的な役柄から知的な専門職までを自在に演じ分ける表現の幅広さこそが、他の実力派女優たちと面影が重なって見える要因と言えます。