こうした文豪たちの史実や関係性を巧みに翻案し、スタイリッシュな異能アクションへと再構築したのが、原作者の朝霧カフカだ。コミックスを展開する株式会社KADOKAWAと、圧倒的な作画クオリティを誇るアニメーション制作会社・ボンズのタッグによって、作品は世界的ヒット作へと躍進した。
実在の文豪が持っていた「葛藤」や「コンプレックス」を異能力という形で視覚化し、ダーク・ファンタジーの枠組みの中に落とし込む手腕は見事というほかない。重力を操る中也の能力と、それに伴う力強いアクションは、ボンズの作画力によって完璧に表現されている。