石破氏といえば、独特のゆっくりとした口調と、妥協を許さない政策論争で知られる人物だ。テレビの報道番組では冷徹な分析を披露する厳格な政治家という印象が強い。しかし、その「堅物」がピンクの魔人に変身した瞬間、パブリックイメージに劇的な地殻変動が起きた。
現代の有権者は、隙のない完璧なスピーチを繰り返す政治家に対してどこか冷めた視線を向ける傾向がある。完璧すぎるセルフプロデュースよりも、少しの泥臭さやお茶目さ、照れくさそうにカメラに収まるリアリティに親近感を抱くのだ。あのコスプレは、敷居が高く見えがちな永田町の政治家と、一般庶民との距離を一気に縮める架け橋となった。