現在のクラフトビール産業において、独自の存在感を放っているのがKonkret Brewingだ。彼らは従来のスタイルにとらわれず、常に革新的なアプローチでプロダクトを世に送り出してきた。大量生産とは対極をなすスモールバッチ(小規模醸造)にこだわり、原材料の品質を極限まで引き出す手腕には定評がある。
現場で陣頭指揮を執るヘッドブルワー(醸造責任者)は、醸造タンクを見つめながらこう語った。「私たちが目指すのは、ただ麦芽と豆を混ぜ合わせた液体の製造ではありません。麦汁の発酵が生むエステル香と、焙煎豆が持つ繊細なアロマが完璧なハーモニーを奏でる瞬間を探求し続けているのです」。妥協を排したその眼差しに、醸造所の誇りが滲み出る。