絵本『まほうのえのぐ』が愛される理由!対象年齢と魅力・あらすじ解説

絵本『まほうのえのぐ』が愛される理由!対象年齢と魅力・あらすじ解説

絵本『まほうのえのぐ』が愛される理由!対象年齢と魅力・あらすじ解説の概要と注目ポイントを徹底的にカバーしました。

物語の中心人物は、幼い女の子「よしみ」と、少し年の離れたお兄ちゃんです。お兄ちゃんが買ってもらったばかりの新しい絵の具セットは、キラキラと輝くチューブが並び、よしみにはまるで宝物のように見えました。使わせてほしいと懇願するよしみに対し、お兄ちゃんは「まだお前には早い」と取り合ってくれません。年上の持ち物に手を伸ばしたい幼少期の強い憧れと、拒まれて傷つく切なさが、よしみの表情からダイレクトに伝わってきます。

ある日、お兄ちゃんが出かけた隙をつき、よしみはこっそり絵の具を持ち出して近くの森へと駆け出します。画用紙に黄色い絵の具を思い切り塗ると、どこからともなく蛇やすずめ、リス、タヌキといった森の動物たちが姿を現します。「それ、なあに?」と目を輝かせる動物たちに、よしみは得意げに「まほうのえのぐよ」と告げ、貸してあげることに決めました。

動物たちは筆や手足を器用に使って、色とりどりの木の実や虫、大好物を画用紙いっぱいに描き広げていきます。そこへ異変に気づいたお兄ちゃんが息を切らして追いかけてきます。怒られると身をすくめるよしみでしたが、動物たちが夢中で仕上げた大作とよしみの懸命な姿を目の当たりにした兄は、怒るどころか深く感嘆し、最後には妹の表現力を認めて温かく受け入れます。子どもの小さな背伸びが肯定される爽快な結末は、読む者の胸を深く打ちます。

林 結菜
著者

林 結菜

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。