ウェブ上の検索トレンドを見ると、「鶏の伊藤 旭川」や「鶏の伊藤 新子焼き」といったキーワードで情報を探すユーザーが少なくありません。しかし、現場のファクトチェックを行うと、これは北海道二大鶏肉カルチャーの混同に起因する誤解であることが判明します。
北海道の食文化史において、旭川市は若鶏の半身を素揚げ・タレ焼きにする「新子焼き(しんこやき)」の発祥地として知られています。一方で、帯広市に根ざす「鶏の伊藤」のアイデンティティは、じっくりと炊き上げた出汁と特製タレで絡める「鶏めし」や、多彩な創作鶏料理定食にあります。
観光客が道内の名物鶏料理を横断的にリサーチする過程で両者の情報が交錯し、ネット上で誤った関連付けが拡散されたのが実情です。「鶏の伊藤」で旭川名物の新子焼きを注文することはできませんが、十勝が育んだ独自の鶏肉文化の最高峰を味わえることは間違いありません。