平塚のラーメンを語る上で避けて通れない最大の疑問が、「一体どの店を選べば平塚ラーメンの真髄を味わえるのか」という点です。インターネット上のレビューでは好みが二極化しやすい店舗も多く、初めて訪れる人にとっては選択が難しいエリアでもあります。
取材班が2026年現在の市内主要店を実地調査した結果、平塚のラーメン勢力図は大きく3つの系統に集約されることが判明しました。第1に、昭和30年代から続く「老郷(ラオシャン)」と「花水ラオシャン」を頂点とする平塚タンメン勢。第2に、本牧家など直系・名門のDNAを受け継ぐ本格家系ラーメン勢。そして第3に、深夜帯のドライバーや地元民の胃袋を支え続ける味噌ラーメン・激辛・つけ麺などの個性派勢です。
これらの店舗はそれぞれ明確に異なる顧客ターゲットと利用シーンを持っています。日常使いのファストフードとして酢の効いたタンメンを啜る地元民、仕事帰りに濃厚な豚骨醤油を求める若者、夜更けにドライブがてら立ち寄る常連客など、ライフスタイルに深く根ざした営業形態が確立されています。