高松築港駅から高松琴平電気鉄道(ことでん)に揺られること約17分。コトコトと田園地帯を走る黄色や緑の電車を降り立つと、そこには懐かしい昭和の面影を残す仏生山の町が広がる。
長年愛されている名物企画「仏生山温泉電車入浴券」の人気は2026年も健在だ。電車往復切符と入浴料、そしてオリジナルうちわがセットになったこのパッケージは、単なる割引チケットの枠を超え、高松を訪れた観光客の定番ルートを完全に書き換えた。スマートフォンひとつで決済できるデジタル化の波にあっても、紙と竹で作られたうちわを改札で見せて乗車するアナログな体験は、旅の情緒を色濃く残している。