駅前の変貌ぶりにも目を見張るものがある。かつては閑静な郊外住宅街の玄関口に過ぎなかった駅前ロータリーだが、近年はホテル新設ラッシュの余波がダイレクトに及んでいる。大阪市内中心部のホテル代高騰とオーバーツーリズムを嫌ったスマートな旅行者層が、空港までわずか10分強という日根野の圧倒的な利便性に目をつけたのだ。
深夜に関空へ到着したLCC利用客や、翌朝の早朝便に搭乗するビジネス客にとって、日根野は「最も合理的な宿泊シェルター」として機能している。近隣の飲食店街には、インバウンド向けのキャッシュレス決済を完備した居酒屋や、泉州名物の水なすやガッチョの唐揚げを提供するローカル酒場が軒を連ね、夜遅くまで多国籍な賑わいを見せている。