ランキング上位の飲み物について、管理栄養士のA氏(病院勤務歴15年・生活習慣病外来担当)とB氏(スポーツ栄養指導歴10年)への取材で判明した「現場のリアル」を交えて解説する。
トマトジュースのコレステロール効果はなぜ1位なのか
トマトに含まれるリコピンにはLDLの酸化を抑制する抗酸化作用があり、動脈硬化の進行を防ぐ間接的な効果が報告されている。注目すべきはリコピン単独ではなく、トマトジュースという加工形態にある。加熱処理によってリコピンの吸収率が生トマトの1.5〜2倍に上がることが複数の研究で示されており、A氏は「生野菜サラダよりトマトジュースのほうが理にかなっている」と指摘する。1日200mlを目安に、食塩無添加タイプを選ぶことが絶対条件だ。市販の食塩入りトマトジュースには200mlあたり0.5〜1.0gの塩分が含まれ、血圧を押し上げる逆効果になりかねない。
ココアは毎日続けることで真価を発揮する
純ココアに含まれるカカオポリフェノールは、LDLの酸化を抑える抗酸化力が高いことで知られる。市販の調整ココアには砂糖が15〜20gも入っているものがあり、中性脂肪や血糖値への悪影響が懸念されるため、必ず「純ココア」を選ぶこと。B氏は「牛乳で溶かすと脂質と糖質が加わる。まずはお湯で溶いて苦味に慣れるのが正解」と実践的なアドバイスをくれた。豆乳で溶けば大豆タンパク質との相乗効果も期待できる。
豆乳は飲み方次第で効果が変わる
大豆タンパク質はFDA(米食品医薬品局)が「1日25g摂取で心臓病リスクを低減できる」と認めている数少ない食品成分だ。無調整豆乳200mlで約7〜8gの大豆タンパク質が摂れる計算になる。ただし、調製豆乳や豆乳飲料には砂糖や香料が加えられているケースが多いため、パッケージ裏面の原材料表示を確認する習慣をつけたい。