富士川カントリークラブのコースレイアウトは、自然の尾根と谷を巧みに取り入れた全18ホールで構成されています。アウトコースは比較的フラットなホールが続くものの、フェアウェイの随所に微妙なアンジュレーションが施されており、正確なティーショットが要求されます。一方のインコースは、ダイナミックな打ち下ろしや谷越えが連続し、高低差による距離感の狂いがゴルファーの心理的プレッシャーを誘発します。
特筆すべきは、名物ともいえるグリーンの仕上がりと傾斜の読みです。富士川流域の山岳丘陵地帯に位置するため、「富士山からの強い芝目」がボールの転がりに決定的な影響を与えます。現地のキャディや競技志向のプレーヤーが口を揃えるのは、「見た目は下りスライスに見えても、富士山からの順目によって実際はストレートに強く伸びる」という視覚のトラップです。
視覚的な傾斜と実際の転がりが乖離するパッティングクオリティは、初来場者のスコアを容赦なく削り取ります。グリーンスピードが8.5〜9.5フィート程度に保たれている通常営業日であっても、カップ周りの繊細なタッチを合わせ切れずに3パットを連発するケースが少なくありません。パーオンを狙うセカンドショットでは、ピンの手前から確実に攻める「堅実なリスク管理」が攻略の絶対条件となります。