格闘家の歴史において、好敵手との巡り合わせは運命を大きく左右します。金子晃大を語るうえで絶対に外せない存在が、同階級の宿敵・玖村将史です。両者は過去3度にわたり拳を交え、ファンを熱狂の渦に巻き込んできました。
2019年の初対決では判定負けを喫し、プロ初黒星の苦汁を嘗めた金子。しかし2026年のトーナメント決勝で金子がダウンを奪ってリベンジを果たし、ベルトを奪取します。さらに2026年9月の完全決着戦では、緊迫した技術戦の末に延長判定で競り勝ち、ライバル関係にひとつの終止符を打ちました。試合後のバックステージインタビューで、金子が「玖村選手がいたからこそ、自分はここまで強くなれた」と絞り出すように語った姿は、関係者の間でも語り草となっています。
さらに金子の名を他団体ファンにまで強く知らしめたのが、RISEのトップ戦士・鈴木真彦との激突です。打ち合い上等のインファイターとして他団体を牽引してきた鈴木に対し、金子は正面から打ち合う場面と、精密なボクシング技術でカウンターを狙う場面を巧みに使い分ける変幻自在の攻防を披露。延長に及ぶ壮絶な肉弾戦の末に白星を掴み取り、K-1スーパー・バンタム級王者の実力が団体の垣根を越えて国内最高峰であることを証明してみせました。