手足の麻痺や痙縮なぜ?錐体路障害の兆候と原因・鑑別ポイント徹底解剖

手足の麻痺や痙縮なぜ?錐体路障害の兆候と原因・鑑別ポイント徹底解剖

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運動機能に異常をきたす神経変性疾患を診察する際、専門医が真っ先に判別するのが「錐体路障害」と「錐体外路障害」の相違です。錐体路が「手足をこう動かせ」という直接的な随意運動の指令を下すのに対し、錐体外路(大脳基底核や小脳を中心とするネットワーク)は、運動の滑らかさ、姿勢のバランス、無意識の筋トーンを裏方として精緻に調律しています。

両者の鑑別において最大の焦点となるのが「筋緊張の質の差」です。錐体路障害で見られる痙縮は、関節を他動的に動かそうとした瞬間に強い抵抗があり、ある角度を越えると急にフッと抵抗が抜ける「折りたたみナイフ現象(スキャスナイフ現象)」を示します。一方で、パーキンソン病に代表される錐体外路障害では、鉛の管を曲げるように全可動域で均等に抵抗が続く「鉛管様固縮」、あるいは歯車が噛み合ってガクガクと引っかかるような「歯車様固縮」が現れます。

項目錐体路障害(上位運動ニューロン)錐体外路障害(大脳基底核系)編集部の見解・評価主たる病態随意運動の伝達不全と反射抑制の消失無意識の運動調節・姿勢保持の破綻「直接の電線断線」と「裏の調整回路の狂い」という本質的な差筋緊張のパターン痙縮(折りたたみナイフ現象)固縮(鉛管様強剛・歯車様現象)徒手検査による抵抗感の推移が最も確実な初期鑑別指標深部腱反射著明に亢進(クローヌス頻発)正常範囲内〜軽度変化腱を叩いた際の跳ね返りの強弱で8割以上の識別が可能病的反射バビンスキー反射陽性など多数出現原則として陰性足底刺激に対する親指の背屈は錐体路障害の決定的証拠付随する特徴症状運動麻痺、巧緻性障害、痙性歩行静止時振戦、無動・寡動、小刻み歩行歩行パターンの観察(突っ張り歩行か前傾小刻みか)が鍵
松本 悠斗
著者

松本 悠斗

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。