受験生が最も気にするのは、カタログスペック上の進路実績ではなく、3年間の高校生活における「現場の生々しいリアル」です。在校生や卒業生の手記、教育関係者の取材から浮かび上がったのは、徹底した安全管理と社会人教育の厳格さです。
まず制服については、黒の伝統的な詰襟学生服(学ラン)を採用しており、作業実習時には学科指定の作業着・安全靴・保護メガネを着用します。ネット上では「校則が昭和のように厳しいのではないか」という書き込みも見られますが、内情は工業高校特有の「労働安全衛生」に基づいています。
実習現場でのわずかな気の緩みや身だしなみの乱れ(長髪の放置、だらしない着こなし)は、機械への巻き込まれ事故や感電といった重大インシデントに直結します。そのため、頭髪検査や礼儀作法、挨拶に対する指導は普通科高校よりも厳格に行われます。卒業生からは「在学中は指導が厳しく感じたが、就職活動の面接や入社後の新人研修でマナーを褒められ、学校の教えの意味を理解した」という声が多数を占めています。
また、課外活動の主軸である野球部は、2010年夏の甲子園大会に長野県代表として初出場を果たした伝統を誇ります。グラウンドでは泥臭くひたむきに白球を追う気風が受け継がれており、工業高校ならではの団結力と強靭なフィジカルは地域コミュニティからも高い評価を得ています。自転車競技部や機械工作・ロボット系のクラブも全国大会で入賞を重ねており、部活動に打ち込める土壌は極めて豊かです。