では、一般人がゼロから権禰宜になるにはどのような進路を選べばよいのでしょうか。神職の資格(階位)を取得するための神職資格の取得ルートは、大きく分けて3つの選択肢が存在します。
ルート1:神道系大学への進学(王道ルート)
全国で神職課程を設置している大学は、國學院大學(東京・神道文化学部)と皇學館大学(三重・文学部神道学科)のわずか2校のみです。4年間の学部課程で所定の単位を修得し、神社実習を修了することで、卒業時に「明階」または「正階」の階位を取得できます。大社や有名神社への就職を目指す場合、この2大学出身者が圧倒的多数を占めます。
ルート2:神職養成機関(専攻科・別科)への通学(短期集中)
すでに一般の4年制大学を卒業している社会人や他学部出身者が目指すルートです。國學院大學別科神道専修(1年制・2年制)や皇學館大学専攻科、あるいは各地の神社庁が運営する神職養成所(京都・愛知・熱田など)に入学し、全寮制や集中講義で1〜2年間修行を積むことで「正階」や「権正階」を取得します。
ルート3:階位検定講習会(社会人・後継者特例ルート)
神社の跡取りや実家の神社を急遽継ぐ必要が生じた社会人向けに、都道府県神社庁主催で夏期などに開催される短期集中型の講習会です。受講資格や神社関係者の推薦が必要であり、難易度は高いものの、通信教育やスクーリングを組み合わせることで最低階位である「直階」を取得することが可能です。