この歴史的な共演は、スタッフが緻密に練り上げた台本によるものではありませんでした。笑っていいとも最終回のグランドフィナーレ舞台裏では、出演者たちの阿吽の呼吸と即興判断が重なり合っていました。
実際、進行表では明石家さんまさんの後に各コンビが順番に登場する段取りでした。しかし、さんまさんとタモリさんのトークが止まらず、全体の進行が完全に破綻しかけていたのです。楽屋待機していたとんねるずの石橋さんが、チーフプロデューサーに「俺たち行っちゃっていいの?」と直談判し、ステージへの乱入を決断したと後に明かされています。
さらに、かつてダウンタウンとの確執が囁かれていた爆笑問題の太田光さんも、空気を読んで舞台へ全力疾走。「タモリさん!タモリさん!」と叫びながら暴れ回る太田さんを松本人志さんがツッコミでいなすなど、長年の確執説を笑いへと昇華させた瞬間は、生放送ならではのダイナミズムを象徴していました。