八代亜紀の歌が放つ魂の輝き|名曲誕生秘話と心震える歴代ランキング

八代亜紀の歌が放つ魂の輝き|名曲誕生秘話と心震える歴代ランキング

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1980年代までに演歌の頂点を極めた八代亜紀は、2000年代以降、自らの音楽的ルーツへの大胆な回帰と、次世代ジャンルとのクロスオーバーに乗り出しました。

その決定打となったのが、元ピチカート・ファイヴの小西康陽をプロデューサーに迎えて制作されたジャズアルバム『夜のアルバム』(2012年)です。本作は世界54カ国で同時配信され、米ビルボードのジャズチャートにランクインするなど、演歌歌手のアルバムとしては前代未聞の快挙を成し遂げました。さらに2013年には、ニューヨークの歴史的ジャズクラブ「バードランド」での単独公演を敢行。ヘレン・メリルやエラ・フィッツジェラルドの系譜を継ぐ東洋のシンガーとして、本場の耳の肥えたオーディエンスをスタンディングオベーションで熱狂させました。

八代のクロスオーバーはジャズにとどまりません。2013年にはロックフェス「SUMMER SONIC」や「RISING SUN ROCK FESTIVAL」への電撃出演を果たします。マーティ・フリードマン(元メガデス)と組んでメタルサウンドをバックに「舟唄」を熱唱した光景は、SNS上で「演歌の概念が粉砕された」「全身に鳥肌が立った」と爆発的なバズを巻き起こしました。自らのホームグラウンドである演歌の品格を守りつつ、どんな異色のビートに身を置いても一瞬で「八代亜紀の世界」に染め上げる自在性こそ、彼女が超一流の表現者たる証でした。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。