インターネットの検索窓には時折、静岡聖光学院にいじめの噂が存在するのではないかといった検索クエリが見受けられます。男子校かつ全寮制という閉鎖的になりがちな環境ゆえに、「男子特有の力関係やいじめが隠蔽されているのではないか」と懸念を抱く保護者が少なくないためです。
この点について現場の取材や外部機関のアンケート調査結果を検証すると、深刻ないじめが常態化しているという客観的事実は確認できません。もちろん、血気盛んな思春期の男子が集まる以上、日常的な口喧嘩や意見の衝突、悪ふざけの延長のような小競り合いがゼロということはあり得ません。しかし同校では、カトリックの倫理観に基づく心のケアを重視し、教職員による定期的な面談や寮母・ハウスマスターによる日々の見守りが張り巡らされています。小さな火種が大きないじめに発展する前に大人が介入する体制が機能しています。
もう一つの一般的な誤解は、「横浜の超難関校・聖光学院高校への内部進学や推薦枠があるのではないか」という期待です。結論から言えば、静岡聖光学院と横浜の聖光学院は、同じキリスト教教育修士会を設立母体とする兄弟校ではあるものの、学校法人としては完全に独立しています。横浜校への特別な推薦制度や内部進学ルートは存在せず、大学受験は静岡聖光学院の生徒として自らの力で挑む必要があります。
また、静岡聖光学院の高校募集に関しては、現在は原則として高校からの一般生徒募集を行っていません。6年間の一貫教育を前提としたシラバスが組まれているため、「高校受験でリベンジしよう」と考えても門戸は開かれていません。同校への進学を希望する場合、中学入試の段階で確実に合格を勝ち取ることが必須条件となります。