アパレルショップや通販サイトで「襟のないシャツ」を探す際、表記の揺れに戸惑うケースが多く見られます。結論から言えば、襟羽根(折り返しの襟)が存在しないシャツ全般を指す包括的な正式名称はノーカラーシャツ(No-collar shirt)またはカラーレスシャツ(Collarless shirt)です。
ただし、デザインの構造によって市場では明確に以下の3タイプへ細分化されています。それぞれの特徴を把握しておくことで、求めるテイストに合ったアイテムを的確に選ぶことが可能になります。
1. バンドカラーシャツ(Band Collar Shirt)
身頃のネックラインに沿って、細い帯(バンド)状の布が1枚ぐるりと縫い付けられたタイプです。19世紀後半、取り外し可能な襟を取り付けるための台襟部分だけが残ったワークウェアをルーツに持ちます。現在の襟なしシャツ市場で最も流通量が多く、適度な立体感があるためジャケットのインナーにも合わせやすい万能型です。
2. 完全なノーカラーシャツ(Collarless / Round Neck)
バンド状の立ち上がりすらなく、首元がTシャツのように丸首(ラウンドネック)やVネックにくり抜かれたデザインです。よりミニマルでカジュアルな印象を与え、カーディガンや羽織りものに近い感覚で着用されます。
3. スタンドカラーシャツ(Stand Collar Shirt)
首に沿って垂直に立った襟全般を指します。バンドカラーよりも襟高(立ち上がりの高さ)があるものが多く、チャイナカラーやマオカラーもこの範疇に含まれます。首元がしっかりと覆われるため、クラシカルで構築的な印象を醸し出します。