このブームの背景には、消費者の健康意識と「本物志向」の高度な高まりが存在する。高タンパク・低脂質、そしてオメガ3脂肪酸を豊富に含む青魚は、ウェルネスを重視するライフスタイルの中で再び最強のスーパーフードとして見直された。
加えて、世界的な「旨味(UMAMI)」への関心の高さも追い風となっている。干物は単に魚を乾燥させた加工品ではない。余分な水分を抜き、塩分を加えることで魚本来のイノシン酸やグルタミン酸を爆発的に凝縮させる高度な保存・熟成技術である。海外からの旅行者にとって、和食の奥行きを最もダイレクトに体感できる料理として高く評価されるようになった。