2016年12月。当時はスマートフォンとSNSが爆発的に普及し、誰もが手軽に「発信者」になれる時代の黎明期だった。そうした空気感の中で発生したこの事件は、視聴者に強烈な泥臭さと不潔感、そして「なぜ自分の顔を出してまでこんな愚行を?」という狂気を感じさせた。ネット空間では特定班と呼ばれる有志たちが瞬く間に男の身元や住所、経営する店舗を特定。正義感に駆られた群衆による凸電話や嫌がらせが殺到した。デジタル空間の炎上が実社会の物理的攻撃へと直結するプロセスの恐ろしさを、日本人が初めて突きつけられた瞬間でもある。
おでんツンツン男から10年——ネット社会を揺るがした「迷惑動画の原点」とデジタルタトゥーを背負った男の現在
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