数字がすべてを物語っている。今年公開されたインディーズ作品『学園ゾンビ対タイムトラベラーズ』の制作費は、わずか1200万円。しかし公開からわずか3週間で、国内興行収入は15億円を突破した。この現象は決して偶発的な奇跡ではない。
大手スタジオが制作する大作映画は、企画立案から公開までに3〜5年を要する。一方で、フットワークの軽い低予算チームは、世の中の空気感やトレンドの変化を敏感に察知し、わずか数ヶ月で撮影・編集まで駆け抜ける。社会の「今」の空気を鋭く切り取った笑いのネタを、フレッシュなまま観客へ届けるスピード感。これこそが、タイムラグに苦しむ既存の大規模映画ビジネスには真似できない決定的な強みだ。