ネット上やSNSでは、公園の現状に関してしばしば誤った情報や極端な言説が拡散されています。ファクトに基づき、これらを是正しておく必要があります。
第一の誤解は、「国の法律が全国の公園でのボール遊びを一律禁止にしている」という言説です。都市公園法にボール遊びを一律で禁じる条文は一切存在しません。利用規正はすべて各地方自治体の「公園条例」または管理者の運用判断に委ねられています。現に近年では、全面禁止を見直し、「柔らかいボールのみ可」「時間を区切って利用可能」とする柔軟な運用に舵を切る自治体も現れています。
第二の盲点は、「遊具事故が減ったのは撤去のおかげである」という単純な安全神話です。危険な回転遊具や高所遊具を排除した結果、骨折などの重大事故件数自体は統計上減少傾向にあります。しかし、子どもの運動能力や危機回避能力(リスクアセスメント能力)を養う機会が奪われ、平地での日常的な転倒で大怪我をする児童が増加していると指摘する小児スポーツ医学の専門家も少なくありません。「危険(ハザード)の除去」に熱中するあまり、子ども自身の「挑戦(リスク)」まで根絶してしまった代償は決して小さくありません。