ネット上の過激な言説では「社労士 資格は意味ないのか」「ただの足の引っ張り合い資格」といった極論が飛び交いますが、これは一面的な偏見に過ぎません。
資格が「意味ない」と断じられる背景には、士業資格を「持っているだけで一生食いっぱぐれないプラチナチケット」だと錯覚している層の失望があります。医師免許や弁護士資格であっても競争が激化している時代に、社労士資格だけが自動的にお金を運んでくるはずがありません。資格そのものは「信頼の入場券」に過ぎず、その上でどのような付加価値を提供できるかが問われているのです。
産業界からの実際の評価はどうでしょうか。勤務社労士 求人現状を追跡すると、大手転職エージェントにおける人事労務ポジションでの有資格者ニーズは底堅く推移しています。昨今、過労死防止やカスタマーハラスメント(カスハラ)対策、同一労働同一賃金への対応、さらには育児介護休業法やフリーランス保護法の改正など、企業が守るべき労働規制は年々複雑化しています。
コンプライアンス違反が一度発覚すれば、SNSで瞬く間に拡散され企業価値を大きく失墜させる現代において、人事労務のプロフェッショナルを社内に抱え込みたいという需要はむしろ高まっています。したがって、「社労士=仕事がない」のではなく、「無策で独立した旧来型の手続き社労士に仕事がない」というのが正確な実情です。