事件が起きたのは、自身の誕生日当日の深夜だった。飲食店で泥酔した末に右手を負傷し、酔った状態で都内の総合病院を訪れたことがすべての発端である。現場で対応した警備員や看護師に対する不適切な言動、そして病院の備品を損壊させた行為は、連日連夜メディアで大きく報じられた。
この山口俊傷害・器物破損事件の報を受け、球団側は極めて重い決断を下す。シーズン残りの出場停止処分に加え、巨額の減俸と制裁金という厳罰を課したのだ。球団幹部が頭を下げて謝罪する事態に発展し、FA移籍初年度の期待は一瞬にして絶望へと変わった。酒に呑まれた一夜の過ちが、プロアスリートとしての生命を根底から脅かした瞬間であった。