子供の姿が見えなくなったとき、生存率を左右するのは発生直後の「72時間」の初動である。パニックに陥り、家族だけで近所を何時間も探し回る行為は、かえって致命的な時間の浪費につながる。以下に示すのは、現場の捜査関係者や専門家の知見に基づいた、直ちに実行すべき初動ステップである。
第一に、自宅内の死角(押し入れ、洗濯機の中、大型家具の隙間、車のトランク)を3分以内で確認すること。家の中に隠れて眠り込んでいるケースは決して珍しくない。第二に、見つからなければ躊躇なく110番通報を行うこと。「大げさにしたくない」「もう少し探してから」という遠慮は、子供の命を危険に晒す最大の要因となる。通報時には、着用していた衣服の色や靴の特徴、持ち物、直近の写真を用意する。
第三に、子供の行動ログを即座に押さえること。交通系ICカードの利用履歴、キッズスマホやGPS端末の位置情報、最後に目撃された時刻と方角をメモに残す。警察が到着するまでの間に、周囲の防犯カメラ(コンビニ、自動販売機、個人宅のインターホン)の位置を把握しておくことも、捜査の初動スピードを劇的に早める鍵となる。