天気が良い日であっても、PM2.5の濃度が高い日の外干しは避けるのが鉄則です。最大の理由は、PM2.5が直径2.5マイクロメートル以下という極小の微粒子であり、一般的な洗濯用洗剤のすすぎや風では簡単に対処できない物理的特性にあります。スギ花粉(約30マイクロメートル)と比較しても10分の1以下のサイズしかありません。
濡れた状態の洗濯物は、空気中の微粒子を吸着するフィルターのような役割を果たしてしまいます。湿った繊維の隙間にPM2.5が入り込むと、水分が蒸発して乾燥する過程で繊維の奥にガッチリと固着します。さらにPM2.5には、工場の排ガスや自動車の排気熱に由来する硫酸塩・硝酸塩、有害な重金属、発がん性物質である多環芳香族炭化水素などが含まれており、単なる「砂埃」とは危険度の次元が異なります。
「短時間なら大丈夫」と過信して外干しをすると、清潔にするはずの洗濯物に有害物質をわざわざ塗り広げて取り込む結果になりかねません。