スマートフォンの画面をスクロールすれば、目を引くのは洗練された和装コーディネートの数々だ。InstagramやYouTubeでは、短い動画で帯周りのアレンジを紹介するクリエイターが急増している。平坦になりがちな夏の着姿にメリハリをつけたいという欲求が、かつてないほど高まっている証拠だろう。
もともと浴衣は湯上がりの寛ぎ着として生まれた歴史を持つ。帯締めは必須の道具ではない。しかし、現代の夏祭りや花火大会は単なる涼みではなく、自己表現の舞台へと進化した。帯の上に走る一本の線が、全体の印象を凛と引き締め、写真映えのクオリティを劇的に引き上げる。