当取材班は、都内および近郊で開業する複数の施術者ならびに実際の利用者へ取材を行い、ネット上の評判と現場実務のギャップを検証しました。
都内で20年以上接骨院を営む柔道整復師は、近年の受療環境について次のように現場の葛藤を明かします。「『肩こりがひどいから保険で安く揉んでほしい』と来院される方が後を絶たないのが実情です。しかし、法令遵守が厳しく求められる現在、明確な負傷原因がない慢性疲労に保険証を使うことはできません。当院でも正確な説明を行い、自費メニューへの誘導を行っていますが、患者さん側の制度理解が追いついていないと感じる場面は多いです」。
一方、都内のプライベートサロン型整体院を運営する熟練整体師は、技術力と満足度の相関について次のように語ります。「国家資格の有無だけで施術の優劣を語ることはできません。整体師は制約がない分、最新の解剖生理学や海外の徒手医学理論を貪欲に取り入れ、1人ひとりの全身バランスに1時間以上向き合うことができます。利用者の口コミで『劇的に身体が軽くなった』と評価される背景には、時間と手技の自由度の高さがあります」。
利用者側の評判を調査すると、接骨院は「痛みの原因特定が早く、的確な処置で歩行が楽になった」「保険窓口負担が少なく通いやすい」といった急性期の安心感が高く評価されている反面、「1回の施術時間が10〜15分と短く物足りない」という声が見られます。対して整体院は「じっくり話を聞いて全身をほぐしてくれる」「姿勢や生活習慣の指導が手厚い」という高評価がある一方、「初回割引で惹きつけられた後、高額な回数券契約を迫られた」といった営業姿勢に対する不満の声も散見されます。