バンドのコンポーザーであり、リーダーを務める瞬火(またたび)は、陰陽座の頭脳であり心臓部だ。ベース&ヴォーカルを担当し、作詞・作曲のほとんどを手掛ける彼の類まれなコンセプトメイク能力こそが、バンドのアイデンティティを形成している。重厚なベースラインを刻みながら、朗々と歌い上げる姿はまさに鬼神の如き迫力だ。
そして、その瞬火の生み出す緻密な音世界に生命を吹き込むのが、紅一点のメインヴォーカル黒猫(くろねこ)である。彼女の歌声は「クリアでありながら劇的」という唯一無二の魅力を備えており、伸びやかなハイトーンから情念のこもった表現まで、自在に声を操る。二人のツインヴォーカルが織りなす対比と調和こそが、彼らのサウンドを決定づける最大の要素と言えるだろう。