骨折の超音波治療は本当に4割早く治る?効果と費用・保険の真実

骨折の超音波治療は本当に4割早く治る?効果と費用・保険の真実

骨折の超音波治療は本当に4割早く治る?効果と費用・保険の真実の具体的な内容に迫る! 専門的な視点でまとめました。

骨折の超音波治療を受ける際、最も把握しておくべきなのが「健康保険が適用される明確な条件」と「機器のレンタル・通院形態」です。骨折したすべてのケースが無条件で保険適用になるわけではないため、事前の確認が欠かせません。

厚生労働省の診療報酬基準において、LIPUSが健康保険適用となる主な対象は次の2つのケースに大別されます。

  • 1. 新鮮骨折に対する骨折観血的手術(手術)を受けた場合:四肢の骨折や鎖骨骨折などで、金属プレート・スクリュー・髄内釘による固定手術、あるいはワイヤー固定などの観血的手術を行った後の骨癒合促進。
  • 2. 難治性骨折(偽関節・遷延治癒):骨折の手術後、あるいは保存療法開始後3ヶ月以上経過しても骨癒合が正常に進まない状態と医師が診断した場合。

保存療法(ギプスやシーネ固定のみで手術を行わない初期治療)の場合、施設基準や地域によって自費診療(自由診療)扱いとなるケースや、先進医療・院内プログラムとして提供されるケースがあります。手術適応となった患者や難治性骨折の患者には広く保険適用での処方が行われており、整形外科クリニックや総合病院から専用機器(帝人ファーマの「セーフス」や日本シグマックスの「アクセラス」など)を自宅へ貸し出し(レンタル)する運用が一般的です。

区分・治療形態保険適用の条件自己負担費用・相場目安編集部の見解・実務ポイント観血的手術後のLIPUS治療(自宅レンタル)骨折観血的手術を実施した四肢・鎖骨等の新鮮骨折3割負担で約15,000円〜18,000円(初回算定、機器貸出料含む・再診料等別)手術後すぐに自宅で毎日照射可能。早期社会復帰へのコストパフォーマンスが極めて高い。難治性骨折・偽関節(自宅レンタル)受傷・初回治療から3ヶ月以上骨癒合傾向が見られない骨折3割負担で約12,000円〜16,000円(指導管理料等の点数構成による)再手術(骨移植やプレート再固定)を回避できる可能性が高く、肉体的・経済的負担を大幅軽減。保存療法での自費利用(非手術例)ギプス固定等の非手術新鮮骨折(自費診療対応院)月額レンタル15,000円〜35,000円、または通院1回500円〜1,500円前後部活動の大会や仕事復帰を急ぐ非手術患者に選ばれる。全額自己負担となるため事前見積もりが必須。

保険適用で自宅レンタルを行う場合、治療開始時に指導管理料を含めた所定の診療報酬点数が算定されます。月額の機器レンタル料金を別途徴収されることは原則なく、専用ジェルや固定用バンドとともに医療機器が自宅に配備されます。通院負担をかけずに自宅のベッドサイドやデスクワーク中に治療を完結できる体制が整っています。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。