ネット上の口コミや検索動向を調査すると、今なお根強く残っている誤解が存在します。代表的なのが「51階の無料展望ロビー」に関する情報です。
展望台の真相:現在は一般開放されていない
「三角ビルといえば最上階の無料展望台」という記憶を持つ方は多いはずです。かつて新宿住友ビルの51階にあった展望ロビーは、誰でも無料で東京のパノラマを一望できる名所として愛されていました。しかし、新宿住友ビル展望台現在はすでに営業を終了しています。2017年の改修工事開始に伴って閉鎖され、リニューアル後はオフィスフロア等の用途区画へと転換されました。現在、高層階の景色を無料で楽しむことはできません。もし西新宿で無料展望台を目的とするなら、すぐ隣にある「東京都庁第一本庁舎45階の展望室」を利用するのが現実的な選択肢です。
見逃せない文化施設「平和祈念展示資料館」
展望ロビーがなくなった一方で、ビル内にある知られざる重要スポットが33階に位置する平和祈念展示資料館です。総務省委託により運営されているこの施設は、入場無料でありながら、さきの大戦における兵士、戦後強制抑留者、海外からの引揚者という3つの労苦に関する貴重な実物資料やジオラマ、手記を展示しています。過酷なシベリア抑留の生活を再現した展示や、引揚げ時の過酷な体験談は圧倒的なリアリティを放っており、歴史研究者や教育関係者からも高く評価されています。高層階からの眺望を目当てに来館した人々が、思わぬ歴史の重みと深い学びに触れる機会となっています。