『伊勢物語』芥川を徹底解説!鬼の正体と和歌の意味・テスト対策

『伊勢物語』芥川を徹底解説!鬼の正体と和歌の意味・テスト対策

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「芥川」のクライマックスで男が詠む和歌は、平安和歌屈指の切なさを誇る名作です。

白玉か何ぞと人の問ひしとき 露と答へて消えなましものを

(しらたまか なにぞとひとの とひしとき つゆとこたへて きえなましものを)

この和歌の意味を紐解くと、当時の貴族社会の価値観と、男の張り裂けんばかりの後悔が浮かび上がってきます。

【現代語訳】
「あれは真珠(白玉)でしょうか、それとも何でしょうか」とあの人が尋ねたそのときに、「あれは儚い露ですよ」と答えて、いっそのこと私も露のように消え果てて(死んで)しまえばよかったものを。

草の葉に光る朝露を指して「あれは白玉(真珠)かしら」と尋ねた女の無邪気な一言。深窓の令嬢として世間知らずに育った女の純真さと、張り詰めた逃避行の緊張感が見事なコントラストを描いています。男は後になって、「なぜあの平和な瞬間に、女と一緒に露のように命を消してしまわなかったのか。そうすれば、こんな絶望を味わわずに済んだのに」と激しい悔恨に身を焦がすのです。

文法的には、「消え(ナ変・連用形)+な(完了・未然形)+まし(反実仮想・連体形)+ものを(逆接・詠嘆)」という構造になっており、「実際には死ねなかったが、死んでしまえばよかったのに」という強い後悔を表しています。

吉田 誠
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吉田 誠

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