カフェテコがこれほどまでに人々の記憶に残り、営業形態が変わった今なお熱烈に支持される理由は、ひと皿ひと皿に込められた圧倒的な誠実さにあります。看板であったカフェテコ ランチメニューは、メインのおかずに加えて、小鉢に美しく盛られた何種類もの手作りお惣菜が特徴でした。レンコンのきんぴら、ひじきの煮物、季節野菜の白和えなど、一見すると日本の伝統的な家庭料理でありながら、出汁の引き方やスパイスの効かせ方、食感の残し方にプロの技術が光っていました。
現場を訪れた常連客の手記や当時のレビューには、次のような実感が綴られています。
「仕事で疲れ果てていた時、テコのランチプレートを一口食べて、身体の奥から緊張が解けて涙が出そうになった。野菜それぞれが持つ甘みと、決して濃すぎないのに芯のある味付け。外食特有の胃もたれが一切なく、食べ終えた後に身体が喜んでいるのがわかる」(福岡市在住・30代女性ファンの記録より)
また、食事と並んでファンの心を捉えて離さないのがカフェテコ スイーツ デザートの存在です。濃厚でありながら後味が驚くほど軽やかなベイクドチーズケーキ、素朴な甘みが広がるタルト、旬の果実を焼き込んだマフィンなど、どれも奇をてらわないストレートなおいしさが魅力です。市販の洋菓子にありがちな過剰な香料や保存料に頼らず、バター、小麦粉、きび砂糖、卵といった基本素材の力強さを極限まで引き出す製法は、テイクアウト専門店的なアプローチとなった現在でも多くのスイーツ愛好家を惹きつけています。