「部活動加入率が95%を超えながら、なぜこれほどの大学合格実績を出せるのか」。この疑問に対し、在校生への取材や大手教育掲示板に寄せられた卒業生の手記を分析すると、川和高校ならではの独自の環境と時間管理の仕組みが見えてきます。
象徴的なのが、強豪として県内外に名を知られる川和高校野球部の存在です。公立進学校でありながら神奈川県大会でベスト8やベスト4に名を連ねる実績を誇り、平日の限られた練習時間と完全下校時刻を厳格に守りながら、密度の濃い練習を実践しています。野球部だけでなく、サッカー部、陸上競技部、吹奏楽部など多くの部が「短時間集中型」の練習メニューを確立しており、ダラダラと活動を延長することは許されません。
生徒の生の声としても、次のような実感が語られています。
「平日は部活でへとへとになりますが、学校全体に『部活をやっているから勉強ができないと言い訳するのは格好悪い』という空気が共有されている。朝の小テストや通学電車の20分、授業の合間の10分を死ぬ気で活用するスキルが自然と身につきました」(卒業生の手記より)
また、制服と校則に関するリアルな評判も見逃せません。川和高校には規定のブレザー型標準服が存在しますが、学校生活では式典等を除いて私服の着用やジャージ通学が認められており、頭髪や身だしなみに関しても生徒の自律的な判断に委ねられています。過剰な締め付けを行わず、生徒一人ひとりを「自立した大人」として扱う土壌があるからこそ、学習や部活動に対する自己責任の意識が芽生えています。