物語が大きく舵を切るのは、シーズン4でのスマルフの劇的な死です。絶対的な支柱を失ったコディ家は、過去の罪と遺産を巡って急速に瓦解へと向かいます。
そして迎えたシーズン6の最終回。視聴者の誰もが息を呑んだのは、「すべてはJによる母ジュリアのための復讐だった」という戦慄の真実でした。かつて妊娠した母を路頭に迷わせ、薬物中毒に追い込んで見殺しにしたスマルフと叔父たちを、Jは初日から片時も許していなかったのです。
Jは叔父たちを騙して全資産(約500万ドル)を自身の秘密口座へ送金させ、脱獄計画を利用して警察に通報。叔父たちを罠に嵌めて孤立させます。結果として、クレイグは逃走中に撃たれてデランの腕の中で絶命。ポープはコディ家の豪邸に火を放ち、燃え盛る屋敷のプールサイドで息を引き取りました。
生き残ったデランはJへの復讐を誓い姿を消し、すべてを手に入れたはずのJは異国の高級リゾートのプールサイドで一人佇みます。富と引き換えに完全な孤独を手に入れたJの虚無的な横顔で幕を閉じるラストは、ノワール作品として完璧な幕引きと評されています。