なぜ、陸の動物ではなく「海の生き物」でなければならなかったのか。その答えの一端は色彩心理学と生物形態学にある。寒色系、とりわけ深い青や淡いアクアブルーは副交感神経を優位にし、心拍数を落ち着かせる効果を持つ。同時に、海洋生物特有の「骨を感じさせない流線型や不定形のフォルム」は、鋭利なビル群やデジタルの直線に囲まれて暮らす眼球にとって、極上の休息となるのだ。
「私たちは無意識のうちに、太古の生命の故郷である海を求めているのかもしれません」と、色彩心理療法士は指摘する。光の届かない深海をふらふらと漂い、潮の流れに身を任せる小さな生き物たち。その無為な姿をキャンバスに写し取ったイラストは、絶え間ない決断と自己責任に追われる私たちへ向けられた、静かな鎮痛剤なのだ。画面の向こうでまばたき一つせずこちらを見つめる小さな瞳に、日本人は今日も、失われかけた自らの輪郭をそっと重ね合わせている。 (出典: 海 の 生き物 かわいい イラスト(Yahoo!ニュース))
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