なぜ同じ大手コンビニでありながら、店舗によってWAONが使えたり使えなかったりするのでしょうか。その背景には、日本の小売・流通業界における激しい「経済圏の覇権争い」と資本提携の歴史があります。
まず前提として、WAONはイオングループが独自に発行・運営する電子マネーです。小売業界においてイオンの強力なライバルであるセブン&アイ・ホールディングスが運営するセブンイレブン WAON チャージ できない理由と同様に、競合他社の独自規格マネーを相互導入しない方針が長年採られてきました。セブン-イレブンが自社の「nanaco」を最優先するように、各社は自陣営のポイント・決済基盤の囲い込みを重視しています。
一方で、コンビニエンスストアの中で例外的な立ち位置にあるのがファミリーマートです。同社はかつて2009年にイオンと包括的業務提携を結んだ経緯があり、現在でもファミリーマート WAON チャージおよび店頭決済に標準対応しています。また、イオングループの一角を担うミニストップであれば当然ながらフルスペックで機能します。
以下のリストは、現在ローソンのレジ決済で利用可能な主要電子マネーの一覧です。競合規格が排除され、中立的なインフラ系マネーが中心となっている実態が浮き彫りになります。
【ローソン 使える電子マネー 一覧】
- 交通系ICカード(Kitaca、Suica、PASMO、TOICA、manaca、ICOCA、SUGOCA、nimoca、はやかけん)
- iD(NTTドコモ陣営)
- QUICPay+(JCB陣営)
- 楽天Edy(楽天グループ)
- PiTaPa(関西圏を中心としたポストペイ型)
- ※WAONおよびnanacoは利用不可