霊峰・石鎚山の伏流水「うちぬき」で知られる愛媛県西条市において、西条グランドホテルは観光・ビジネス双方の受け皿として大きな役割を果たしてきました。開業当時は、瀬戸内海側の工業都市として発展する西条市の勢いを象徴するような存在であり、地元企業の大規模な宴会や賀詞交歓会、市民の結婚披露宴など、晴れの舞台として重宝されていた歴史があります。
館内にはゆったりとした客室に加え、天然温泉を引いた大浴場や本格的な日本料理・西洋料理を提供するレストランを備え、地域における「ハイクラスな社交場」として広く定着していました。当時の宿泊台帳や観光パンフレットの記録を紐解くと、四国遍路の巡礼者から石鎚山を目指す登山客、出張で訪れるビジネス層まで幅広い層に利用されていたことが確認できます。