ブームが最高潮に達し、将来のバラエティ界を担う若手として期待が高まっていた2022年3月、彼は突然の芸人引退を発表する。多くのファンや関係者が困惑する中、彼が選んだ次のステージは「テレビ朝日への入社」だった。表舞台で脚光を浴びる演者から、番組やイベントを形作る裏方へと完全にシフトしたのだ。
芸能界で成功を収めた人物が一般企業の社員としてメディア企業に就職するケースは極めて稀である。しかし、この決断こそが彼のキャリアにおける最大の転換点であり、自身の強みを最大限に発揮するための合理的な選択だった。演者としての限界を感じて引退したのではなく、クリエイターとしての本質的な表現領域を裏方に求めた瞬間だったといえる。