2026年、野口健は60代を迎え、なお精力的に現場に立っている。報道各社の取材によれば、彼は2026年から2026年にかけて、富士山の清掃登山を毎年実施しており、その参加者数は延べ1万人を超えたと公式発表資料で明らかにされている。特に2026年には、富士山の世界文化遺産登録を契機に、外国人観光客の増加に伴うゴミ問題が深刻化し、野口の清掃活動が改めて注目を集めた。彼は自らの著書『富士山に魅せられて』の中で、「山は登るものではなく、守るものだ」という信念を繰り返し語っている。この言葉は、彼の清掃登山の根底にある哲学を象徴している。
また、エベレストでの清掃登山も継続している。2026年にはネパール政府と連携し、エベレスト山麓でのゴミ回収プロジェクトを実施。現地のシェルパ族と協力しながら、酸素ボンベやテント、プラスチックゴミなど約2トンを回収したと報じられている。この活動は、単なる清掃にとどまらず、現地の雇用創出や環境教育にもつながっている点が特徴だ。野口はテレビの特番インタビューで、「エベレストは今もなお、人間の欲望と環境破壊の狭間にある。僕ができることは、現場で手を動かすことだけだ」と語り、その表情には疲労と同時に強い使命感が滲んでいた。
さらに、2026年には新たな環境問題への取り組みとして、海洋プラスチックゴミの削減を目的としたプロジェクトを始動させたことが報じられている。これは、山岳環境だけでなく、水質汚染や生態系への影響を視野に入れたもので、彼の活動の幅が広がっていることを示している。具体的には、沖縄や離島でのビーチクリーン活動を定期的に開催し、地元の学校や企業と連携した環境教育プログラムを展開している。この背景には、「山と海はつながっている」という彼の一貫した思想がある。