Q1:ルカシェンコ大統領はなぜ「欧州最後の独裁者」と呼ばれるのですか?
A1:冷戦終結後、旧東欧諸国の多くが民主化と欧州連合(EU)統合への道を歩んだのに対し、ルカシェンコ氏は旧ソ連時代の秘密警察機構(KGB)の名称と組織をそのまま維持し、野党の非合法化、メディアの完全統制、選挙の不正操作によって30年以上も一強支配を続けているためです。2000年代初頭に米ブッシュ政権の高官が名指ししたことを契機に、欧米メディアや国際人権団体でこの呼称が定着しました。
Q2:野党指導者のスヴェトラーナ・チハノフスカヤ氏は現在どうなっていますか?
A2:2026年の大統領選直後に政権からの激しい弾圧と身の危険を受けてリトアニアへ脱出しました。現在は国外に設立された「合同移行内閣」の代表として、EUや米国各国の首脳と会談を重ね、ベラルーシ国内の政治犯釈放やルカシェンコ政権への制裁強化を訴え続けています。なお、ベラルーシ国内の裁判所は彼女に対して国家反逆罪などの名目で欠席裁判を行い、禁錮15年の有罪判決を下しています。
Q3:日本人は今ベラルーシに渡航できますか?現地の治安はどうですか?
A3:日本の外務省はベラルーシ全土に対して「レベル3:渡航は止めてください(渡航中止勧告)」を発令しています。定期直行便はなく、隣国ポーランドやリトアニアの陸路国境検問所も大半が閉鎖されています。街頭での一般的な窃盗などは少ないものの、治安部隊による理由のない尋問やスマートフォン検査、不当拘束のリスクが極めて高いため、いかなる理由であっても渡航は推奨されません。