紀子さまの着用されるスーツや公務ドレスのブランドについて、一般のファッション誌のように特定の欧州ラグジュアリーブランドの名前が公式にアナウンスされることは基本的にありません。皇室の衣服は「特定の民間営利企業を過度に宣伝しない」という原則が存在するためです。
実際の衣装制作は、伝統的に宮内庁御用達の指定を受けてきた名門百貨店の外商部や、皇室関係の仕立てを手掛ける高級アトリエ、オートクチュール職人たちが担っています。生地には群馬県などで生産される純国産の高級絹(シルク)などが厳選され、何年にもわたって型崩れしない極めて精密な縫製が施されています。
また、紀子さまのコーディネートを語るうえで欠かせないのが、「国産真珠(パール)のアクセサリー」と「帽子(トーク帽)の調和」です。
- 真珠の美学:昼の正装において光り輝くダイヤモンドなどの貴石を控え、三重県伊勢志摩産などの上質なアコヤ真珠を合わせるのが皇族の国際ルールです。紀子さまはネックレスの珠の大きさ(グラデーション)や長さを襟ぐりのラインとミリ単位で完璧に合致させています。
- 帽子の造形美:スーツと同じ共布で仕立てられたトーク帽やブレードハットは、皇室御用達の帽子職人による手仕事。お顔全体に影を落とさず、集まった国民やお相手に笑顔がはっきりと届くよう、ブリム(つば)の傾斜や高さが綿密に設計されています。